ほっこり笑顔の普通のおばちゃんなのに、鮨を握らせたら超一流。さらには身の上話まで聞いてくれる。そんな鮨屋があったらいいなと思えるような温かな物語を人気シリーズ「ヤッさん」の著者・原宏一が描く。

 デビュー作『人類最初の殺人』が話題となった上田未来の第2作『ボス/ベイカー』。気鋭の小説推理新人賞作家による前代未聞の衝撃作。盗賊とパン屋はどっちが幸せか? 平行世界ミステリーは一気読み必至だ。

 今年の1冊目にふさわしい本が見つかるはず。双葉社の1月のラインナップをご紹介!

 

 

読めば心が温かくなりきっと鮨が食べたくなるハートウォーミング小説

間借り鮨まさよ

間借り鮨まさよ
原宏一

いつもニコニコほっこりさせる笑顔の普通のおばさんなのに、鮨を握らせた銀座の一流職人も顔負けの腕前。自分の店は持たず、間借りで鮨屋を開く雅代。そんな彼女のところには悩める若者や困りごとが舞い込んでくる――。鮨だけではなく、人の心と胃袋も握る雅代さんの魅力あふれるハートウォーミング鮨小説。

 

 

何も知らなかった頃にはもう戻れない

鬼の話を聞かせてください

鬼の話を聞かせてください
木江恭

SNS上の企画「あなたの身に起きた“鬼”のエピソードを教えてください」に寄せられた三つの事件。投稿者あるいは関係者3名の前に現れたのは、ひとりの男だった。桧山は「推理ゲーム」と称して隠された真相を暴いていく。秘密にしていたことが知られたとき、すがっていたものが壊れた瞬間、優位だと思っていた自らの立場が危うくなったときの表情が見たい――桧山の真の目的はそれだった。

 

 

友に放った一発の銃弾が男の運命を変える!

ボス/ベイカー

ボス/ベイカー
上田未来

天才錠前師は盗賊を続けるか、パン屋になるか――。友に放った一発の銃弾が男の運命を変える。どちらの世界の人生を歩んでも結末は、ただひとつ!? 奇妙な並行世界ミステリー、前代未聞の衝撃作が登場!

 

 

祝生誕85周年(休筆35年)偏愛エッセイ・評論集

つげ義春 賛江 偏愛エッセイ・評論集

つげ義春 賛江 偏愛エッセイ・評論集
山田英生[編]

「ねじ式」発表当時にはじめて漫画が芸術としての評価を一挙に高めた“事件”以降、作者への讃仰、敬慕、親愛を込めたさまざまなエッセイ、書評、作品評が、漫画界のみならず、文学、美術、映画、演劇、ドラマなどさまざまな分野を超えて、発表されてきました。半世紀におよぶそれらの文章を独自にセレクトし、つげワールドの多面的な魅力に迫る、万華鏡のような随筆集成。