『本にだって雄と雌があります』(第3回Twitter文学賞国内編第1位)から9年。鬼才・小田雅久仁の最新作は、全編「月」がモチーフの超弩級エンターテインメント。「今年読んだ本の中でも、超トップクラスの面白さ」「ただただ驚愕」など、全国の書店関係者から絶賛の声が続出! 一分の隙もない濃密な文体と豊穣な比喩。小田雅久仁の才気迸る、紛れもない傑作!
■全国書店員さんの声をご紹介!
ただただ驚愕。圧倒的な筆致で読む者を月世界に導く。
一度読み始めるとこの世界からは決して抜け出すことができない。抜け出せたとしても、あの「月」はいつも我々を見ている。「月」の正体を知ってしまったのだから。
――西沢書店北店 佐久間拓也さん
独特の退廃感漂う世界観の中で、神秘的な月を軸とした幻想的な小説。どっぷりとのめりこんでしまう感じは、昔にラヴクラフトを読んでいた時と同じような感覚にとらわれました。キングやクーンツにも通じる部分があるように思えますし、これらにはまっていた学生時代に戻ったような、そしてそれが日本の小説で読めるというのは個人的には至極の喜びでした。この世界の中にある異世界を、肉体はそのままに魂だけで浮遊し、見てはいけないものを覗き見てしまうような感覚。文章によって広げられる無限の世界。
著者の想像力と創造力、そして表現力に圧倒されました。3つある話のどれが好き、というと、全部よくて選べない、それくらい良かった。この作品はしっかりと歴史に杭を打ってほしいと思う小説です。
――BOOKPORT 成川真さん
残酷だけど美しくて、強いけど脆い、刹那の夢のようで、永遠に続く素敵な物語でした。
「月」という単語が刺さる人には、もれなく読んで欲しいです!
――丸善広島店 山下満規恵さん
三話三様それぞれにタイプの違うストーリー展開で、異なった味わい深さがありました。
とくに表題作の「残月記」は、近未来の話でありながら究極のラブストーリー!!
切なさ満載で読後、いい映画を観た後のような余韻が残りました。
――幕張 蔦屋書店 後藤美由紀さん
ファンタジーとしては現実味がありすぎ、現実としてはあまりに悪夢で、どこかへ放り出されて、元の世界に戻れず、戻ったかと思えば元の世界なんてはじめからなかったかのような。
読んでいると何かしらの境目がとけるようなぼんやりとした感覚で、それでいて生や愛を渇望する熱が湧き出す。傑作。
――浦和 蔦屋書店 唄健一郎さん
今年読んだ本のなかでも超トップクラスの面白さでした。
途中からはあまりの面白さに圧倒されてほかのことなんて何も考えられない状態でひたすら読みふけりました。登場人物たちが振り回される境遇や感情に没入出来る文章力、物語力が凄い!
――本のがんこ堂野洲店 原口結希子さん
■店頭での目印!売り場を彩る拡材をご紹介!
店頭用の月型POP
店頭用のA4パネル
フリーペーパー
全国でも一部の書店と、ここでしか見られないフリーペーパーの内容を特別に公開
■拡材をご活用いただいている書店の店頭の様子
本のがんこ堂野洲店『残月記』展開
文苑堂書店 新湊店『残月記』展開
2021年11月19日(金)。「たいへん深い部分月食」が日本全国各地で観測され、赤銅色に輝く月が夜空に浮かびました。立ち止まって、夜空を見上げた方も多いのではないでしょうか。壮大な天体ショーがみせた、日常と地続きに存在する「非日常」の引力は誰しもを魅了し、忘れられない経験を刻んだことでしょう。本作、『残月記』もまた、読者を程なく「非日常」の世界へと連れ出します。是非、いつもとは異なる読書をお楽しみください!
・小田雅久仁氏ロングインタビュー
・瀧井朝世氏による『残月記』ブックレビュー
・「小説推理」掲載<今月のベスト「SF」>でも大注目!
・帯コメントはこちらからお読みいただけます。