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小説

四国遍路の宿 道しるべ 呪われ花嫁は仮初めの愛を契る

田井ノエル[著]
四国遍路の宿 道しるべ 呪われ花嫁は仮初めの愛を契る
あらすじ

平安の世から続く、鵺を封じる封印師の家系に生まれた赤蔵六花。一族随一の神気を宿す双子の妹とは対照的に、結界を作る力のない六花は両親から役立たずと蔑まれて育った。その挙句、十八歳になる前日に鵺の生贄として捧げられ、ある呪いをかけられてしまう。奇跡的に生きながらえた六花が迷い込んだのは、妖のお遍路さんをもてなすお宿「道しるべ」。迎え入れた美青年の姿をした龍神ロンは、“人間を知る”ためと言って勝手に六花との結婚の契りを交わしてしまい……!? 癒しのお宿で織りなす契約結婚物語!

田井ノエル(たい・のえる)
愛媛県在住。2018年、第6回ネット小説大賞を受賞してデビュー。『道後温泉 湯築屋』シリーズ全10巻が双葉文庫より発売中。ほかに「松山あやかし桜 坂の上のレストラン《東雲》」「執筆中につき後宮ではお静かに 愛書妃の朱国宮廷抄」「大阪マダム、後宮妃になる!」「こちら後宮日陰の占い部屋」「おちこぼれ退魔師の処方箋」「転生義経は静かに暮らしたい」など著書多数。よろしくおねがいします。