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小説

夏の体温

瀬尾まいこ[著]
夏の体温

瀬尾まいこさんの最新作『夏の体温』は、「出会い」がもたらす「奇跡」を描いた3編を収録。いずれもある出会いがきっかけで、主人公が抱くちょっとビターな想いがあたたかく解きほぐされる物語だ。
表題作「夏の体温」の主人公・瑛介は、検査入院で1ヶ月以上も病院に閉じ込められていた。遊び盛りの小学生にとって、退屈な毎日はいらいらも募る。そんな瑛介の生活に大きな変化が訪れようとしていた──。瑛介が味わうかけがえのないひと夏の経験。その始まりを予感させる冒頭を公開!

夏の体温
瀬尾まいこ[著]
判型:四六判
定価:1,540円(税込)
瀬尾まいこ(セオマイコ)
1974年大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2001年『卵の緒』で坊っちゃん文学賞大賞を受賞しデビュー。05年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で第24回坪田譲治文学賞、13年に第31回咲くやこの花賞 文芸・その他部門を受賞。18年『そして、バトンは渡された』で「キノベス! 2019」第1位、19年に第16回本屋大賞を受賞。