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小説

不知火判事の比類なき被告人質問

矢樹純[著]
不知火判事の比類なき被告人質問
あらすじ

フリーライターの湯川和花は殺人事件のルポ取材で裁判を傍聴する。シングルマザーの母親が30代無職の娘に絞殺された。娘は犯行を認め何事もなく結審すると思われたが、衝撃的な逆転劇を目の当たりにする。左陪席の不知火裁判官が最後の質問で、被告本人しか知りえない心の闇を指摘して公判を振り出しに戻してしまう。隠された真実を白日のもとにさらす不知火の質問は「他に類を見ない」と法曹関係者の間で囁かれていた。

不知火判事の比類なき被告人質問
矢樹純[著]
判型:文庫判
定価:858円(税込)
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矢樹純(やぎ・じゅん)
1976年、青森県生まれ。2002年に『ビッグコミックスピリッツ増刊号』にて漫画原作者デビュー。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。12年「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。19年、短編集『夫の骨』が注目を集め、20年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。他の著書に『妻は忘れない』『マザー・マーダー』『残星を抱く』などがある。