小説
そして少女は、孤島に消える
あらすじ
このオーディション、何かがおかしい。
子役として俳優デビューした井上立夏は十八歳になる。今後の役者としての自分を模索する中、鬼才と称される監督が撮るという、新作映画の主演オーディションに挑むことに。最終審査まで残った立夏は、他の候補者である四人の少女とともにロケ地となる絶海の孤島に降り立つ。ここで三日間かけて台本に書かれた演技をするよう監督に指示されるが、「島に残るのは、君たち五人だけだ」と言われ、スタッフは姿を消してしまう。受け取った台本に描かれていたのは、孤島に滞在する五人の少女たちが何者かに襲われ、一人ずつ血に染まっていく物語だった。やがて作品世界にのめりこむ立夏たちを陥れるような出来事が起き始めて……。注目作家が描く、切なさと驚きの詰まった孤島ミステリー!
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