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小説

餓狼伝 2

夢枕獏[著]
餓狼伝 2
あらすじ

夢枕貘さんが39年間書き続けてきた世界最高の格闘ロマン小説「餓狼伝」がNetflixアニメとなりました。『餓狼伝: The Way of the Lone Wolf』が配信中。原作の主人公はあくなき強さを求めて闘い続ける丹波文七ですが、今回のアニメは文七が野試合で倒した竹宮流の泉宗一郎の弟子である藤巻十三が主人公となっています。やむなき事情により、地下格闘技大会に参加することになった逃亡中の指名手配犯・藤巻十三。死と隣り合わせの危険な試合で、さまざまな武術の達人と激しい戦いを繰り広げます。

今回はアニメ化を記念して、藤巻が初めて登場する場面を公開します。泉から藤巻の壮絶な過去が明かされる『餓狼伝2』の名場面をお楽しみください。

夢枕獏(ゆめまくら・ばく)
1951年、神奈川県生まれ。東海大学卒。77年「カエルの死」でデビュー。84年『魔獣狩り』三部作で伝奇小説の金字塔を打ち立てる。89年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、98年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞、2012年『大江戸釣客伝』で吉川英治文学賞を受賞。2018年には紫綬褒章を授与された。