時に奇怪な行動をとる古生物学者の夫、家を半焼させた経験のある愛すべき祖母――。なんてことない日常に潜む愉快なエピソードの数々を、ユーモアたっぷりの筆致で描く抱腹絶倒のエッセイ集!
note主催・創作大賞2024受賞作「古生物学者の夫」や完全書き下ろしエッセイ3編を含む全27編を収録。
時に奇怪な行動をとる古生物学者の夫 家を半焼させた経験のある愛すべき祖母 出不精で素っ気ない関根という名のうさぎ
書くほどでもない人生に、わざわざ書きたい日々がある
日常をユーモア全開で綴る抱腹絶倒のエッセイ集!
note主催「創作大賞2024」受賞作!
夫は時々、アンモナイトに話しかける。 「ずっと暗いところにいたのに、眩しいよねえ」とか、 「アンモの気持ちが知りたいなあ」とか、 甘ったるくて、隙だらけなことを言う。
科学も突き詰めると、愛なのだろうか。 定期的に「好きなものランキング」の発表を夫に強要するが、 私はたまにアンモと一位タイにされる。
―「古生物会社の夫」より