空手界唯一グランドスラムを達成した極真空手のレジェンドが、幼少期に空手を始めたきっかけから現役時代、引退後のアメリカでの生活、帰国後に極真会館に復帰した現在に至るまでを綴る。
そのストイックな生きざま、試行錯誤を繰り返し進化し続ける技、鍛え抜かれた肉体を生む日々の研鑽。
伝説の空手家がすべてを明かす。究極の空手とは何か。
八巻建志は未だに、拳で打つことや、足で蹴ることについて、迷い、考え続け、新しい場所にたどりつこうとしているのである。 ──夢枕獏
少年時代からわたしはいつも「最強になりたい」と呪文のように唱えていた。
第一章 いじめられっ子が空手と出会う/第二章 極真空手の頂へ、そして…/第三章 かの地で自分流を貫く/第四章 己の拳で切り拓く/第五章 心の中には常に「極真」がある/第六章「 最強」を求めて生きる/第七章 空手の未来を照らす