児童養護施設で暮らす高校生のななみ。「馬鹿にされちゃアいけない」という祖母の言葉を胸に、医学部進学を目指し受験勉強に励む日々を送る。ダンス部最後の発表会、初めての彼氏、進学費用のための懸命なアルバイトなど、高校生活を色濃く過ごすなか、ななみが自分の意志で選びとった道とは――。新たな世界へと踏み出す少女の心許なさを掬いとりながら、その前途を温かく照らす感動長編。
ななみの海

定価:880円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52852-7
発売日:2025年6月11日


「家の子」ではない私たち。
ささやかな小舟で海へと漕ぎだしてゆく。
大手進学塾、難関校で国語問題として頻出!
「未来の大人」たちの羅針盤となる物語


世代を超えて反響続々!
施設の子どもを「税金泥棒」と呼ぶ人に違和感をおぼえるななみ、共感しました。(12歳)
青春小説なのかと思いきや、とても深い物語で驚きました。ななみが体験したことを、まるで私も体験したかのような気持ちに。(22歳)
「いい大人になる」と話すななみ、素晴らしい子! 強い子! この本は孫へのプレゼントです。(74歳)

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