蔦重のもとで働いた唯一の現代人・武村竹男は時を経て、フランス育ちの孫のジェラールを伴い、江戸時代(寛政)へ。以前は様々な教えを受けた竹男だが、今度は逆に、敬愛する蔦重にどうしても聞き入れてもらいたい、ある「切実な願い」があった──。

江戸の町へタイムスリップした主人公が、売り出し中の歌麿、北斎らと交流し、はたまた写楽誕生の現場にも立ち会う、痛快エンタメ書き下ろし長編!