一条院内裏が火事で焼けてしまう。幸い一条天皇をはじめ中宮彰子や敦成親王、紫式部は難を逃れたが、この一件をきっかけに藤原道長の心は、再び皇后定子の実子・敦康親王廃立へと動き出す。紫式部は彰子の意を受け、道長の心を少しでも変えようと、『源氏物語』第二部で主人公・光源氏の零落をこれでもかとばかりに描き出すことにする。そんな折、今度は一条天皇の病が進行し、譲位が現実味を帯びてくる。道長の野望を阻止すべく、彰子と紫式部が考えた策とは!? 好評平安王朝絵巻第二弾!