時は少し遡り、叡明の命を受け援軍を要請しつつ威国に向かっていた秋徳は、一足先に元都へと辿り着いた。翔央たちを待つ間、蒼妃から輿入れしたばかりの、不安だらけだったという当時の話を聞く。その頃は叡明と冬来が出逢いを果たした時期でもあり、二人もまた最初から心が通じ合っていたわけではなかった――。互いを信頼し合う夫婦になるまでの、それぞれの想いが語られる、切なくも甘い恋愛編。大人気中華後宮ファンタジー、第十巻!