イスラム過激派による日本人拉致事件がカザフスタンで発生した。現地に飛んだ警察庁国際テロリズム対策課の水野乃亜は、邦人救出と並行して、国際指名手配中のテロリスト・遠藤美沙との関係が噂される上司・佐山英吾の行動を監視するよう命じられていた。アメリカの特殊部隊によって救出された邦人達がチャーター機で成田空港に降り立った頃、警察庁にカルト教団の信者を名乗る者から驚愕の犯行声明がもたらされる。さらに未知のウイルスへの感染が疑われる女が、忽然と空港から姿を消し――。怒濤のノンストップ警察小説、第3弾。