“むかーしむかし、ケータイにロックをかけない時代がありました……”。写真撮れる、録音できる、メール、おさいふケータイ付き──とガラケーに現在と共通の便利機能があらかた備わった2000年代後半。なのに危機意識はまだ低く、今思えば大変に危険な状態でありました。そして、ここに考え得る限り最悪な事態に陥った一人の女性が……。新宿のデパートの企画開発部で活躍する野本尚美は、ある日公園のベンチにケータイを置き忘れた。気づいて戻ったときにはもうなかった……。まずい。ケータイには不倫相手の上司との赤裸々なメール、頼まれて渋々撮った裸の写真が保存されている。いい人に拾われていることを願うしかなかったが、さにあらず。拾い主は、ストーカー行為で会社をクビになってホームレス状態のやぶれかぶれ男! 妙に悪知恵が働く男に様々な個人情報を知られてしまい、どんどん接近されて……自分だったら、と震えざるを得ない「日常の恐怖」がここに! 『かげろう日記』で再発見された“吉村ホラーサスペンス”の真骨頂! これは、令和に生きるあなたも読んでおくべき一冊です。
定価:748円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52553-3
発売日:2022年3月10日
気味が悪いのに読むのを止められない!
戦慄のストーカーサスペンス!!
仕事のできる美人OLを追いつめる、頭の切れるストーカー。
機能がそろった携帯に潜む「ヤバさ」をいち早く描いた
“平成の問題作”、満を持して復刊!
ケータイにロックをかけなかった時代。最悪の男に拾われて中身を見られてしまった。
すぐさま始まった持ち主特定、脅迫、悪用、ストーキング!
お願い返して! 誰なの!? 来ないで! 電話の向こうの不審者が、段々と私のテリトリーに入ってくる! しかも、絶対に人に知られたくない写真やメールを握られて……。
(ハルキ文庫『ケータイ紛失!』を改題)
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