古来より「神の湯」がこんこんと湧き続け、多くの人々を癒してきた道後温泉。その一角にたたずむ温泉旅館「湯築屋」は、実は神様だけが訪れることのできる宿。その若女将にして現役女子高生の湯築九十九も、いよいよ卒業の季節。そして、宿のオーナーで夫でもある稲荷神のシロから「すべてを話す」と告げられた十八歳の誕生日も間近に迫ってきた。そんな落ち着かない日々でも、九十九は精一杯の笑顔でお客様の神様をお出迎えします!