前編はこちら

 

 フジテレビ宮司愛海アナウンサーによるエッセイ『すみません、今まで黙ってたんですけど…』が現在好評発売中だ。宮司アナによる同名ポッドキャストを書籍化した本作は、これまでの厳選トークに加えて、宮司アナ書き下ろしの「結婚式エッセイ」、作家・阿川佐和子さんとの対談、宮司アナ秘蔵のプライベートフォトなど、盛りだくさんの内容となっている。

 発売を記念して、8月2日に開催された宮司アナと司会の木村拓也アナとの出版会見の模様をお届けします。

 

 

「仕事に悩む方にも刺さる言葉がある」阿川佐和子さんとの特別対談

 

フジテレビ宮司愛海アナウンサー(以下=宮司):続いてお伝えしたい見どころは、「人生の大先輩・阿川佐和子さんとの特別対談」です。

 実は4年前、『イット!』に就く直前ぐらいに、阿川さんの連載に呼んでいただき、対談をさせていただきました。そのときは、報道に関して右も左も正直分からないような中で、阿川さんという、誰もが知っている方とお会いするということで、緊張してしまい、本当に何もちゃんとしゃべれなかったな、という気持ちで帰ったんです。

 そのとき、「いずれ今よりも少しだけ胸を張って、阿川さんとお会いできるときが来るならば、そのときにもっとちゃんとお話をさせていただきたい」という気持ちを抱いていました。

 今回、「すみ黙」の書籍のお話があり、(ポッドキャストの)プロデューサーの石井さんと話す中で、「特別対談の相手として阿川さんに来ていただけたら、これ以上うれしいことはない」と思いました。4年前と比べれば、ほんの少しだけ、今なら胸を張ってお会いできる気がしたので、直筆でお手紙を書かせていただき、阿川さんにご快諾いただいて、実現した対談です。

 自分にとっては金言にあふれた特別対談になりました。阿川さんも39歳のときにアメリカに渡っているんです。そのときの阿川さんは、いろいろと迷われている時期で、すべてをかなぐり捨て、ゼロから何かを見つけてみたい、という気持ちで行かれたそうです。

 私が留学するにあたって、「何かを必ず持って帰らなければいけない。成果を上げないと、行く意味がないだろう。何とか頑張らなきゃ」と思っている、という話をしたときに、阿川さんが「いいのよ。分からなくても、行くだけでいいの。感覚と、その場で学んだこと、実際に身につけた学問や知識、その2つを一緒に持って帰ってくるだけでいいの」と言ってくださったんです。

 その言葉で、ものすごく肩の荷が下りたというか。もちろん、これから留学する中で勉強したいことはたくさんありますし、それを持って帰ってきて、この業界で生かしたいという気持ちはあります。でも、「頑張らなきゃ、頑張らなきゃ」となりすぎていた自分にとって、阿川さんの言葉はすごく刺さりました。「阿川さんがそうおっしゃるなら、その気持ちでもいいんだな」と、少しホッとした瞬間でもありました。

 自分にとっては、本当に金言だらけの特別対談でした。私だけではなく、仕事に悩んでいる方や、今何かに迷っている方など、いろいろな方が読んでも、きっとその人に刺さる言葉がある対談だと思っています。ぜひ、いろいろな人に読んでいただきたいです。

 阿川さんからは最後に、「あなた、やっぱり変よ」と言われました(笑)。(この本の)原稿を読んで、「やっぱり変よ」と言われて、「私は変なんだな。それは認めざるを得ないんだな」と思いました。

 

司会(フジテレビ木村拓也アナウンサー)(以下=司会):非常に読み応えがありますし、質問のプロである阿川さんに、たくさん引き出してもらっていますね。

 

宮司:そうなんです。時間ぎりぎりまで、たくさん聞いていただき、質問を投げかけていただきました。私も阿川さんに聞かせていただいて、阿川さんのサービス精神にも感服した対談でした。

 

司会:より引き出された宮司さんの本音が書かれているものになっています。

 

 

初めて明かした結婚式のエピソードとウェディングフォト

 

宮司:3つ目は、「今まで黙ってた、結婚式編」です。番組の中でも、結婚式を挙げたことや、どんなことがあったのかは話そう、話そうと思っていたんですが、タイミングを延ばし続けていました。

 書籍でエッセイを書きましょう、どういう話題にしましょうか、という話の中で、プロデューサーの石井さんから、「なんだかんだ、結婚式の話をしていないから、エッセイで自分で書いたらいいんじゃない」と提案がありました。それで、「じゃあ、やりますか」と、自分で一晩で書きました。8000字ぐらいですかね。最初は5000〜6000字ぐらいで、と言われていたんですが、どんどん増えて、結果8000字ぐらいになってしまったエッセイです。

 これまで、どこにも話していない内容です。結婚式を挙げられてうれしい、という気持ちもありますが、「自分の結婚式を知ってほしい」というより、自分の人生の中で、家族との絆がどう変化したか、将来に対する考え方がどう変わったか、そういうものを描いたエッセイになっています。自分の人生観と改めて向き合う機会になった、結婚式のエッセイだったと思います。

 書籍の中には、初めてのウェディングフォトも載っています。ぜひ実際に見ていただけたらうれしいです。

 

司会:家族への思いも、たくさん詰まっていますよね。

 

宮司:そうですね。亡くなった母が、妹の結婚式のときに手作りしたベールを、私も妹から受け継いでかぶりました。そのベールをかぶった写真が、一番大きく使われています。ちなみに木村さんは結婚式に来てくれたんですけれども、号泣していました! 誰より泣いていました。

 

司会:泣けるんですよ。いろいろとね。宮司さんのお母様が亡くなったときから、ずっといろいろと会話をする中で、僕なりに感じていたことがあったんだろうと思います。語りだすと長くなってしまいますが、本当にすてきなご家族で。結婚式を通じて、宮司さんの生き方や家族観が書かれていると思います。ぜひメディアの皆さんにも読んでいただきたいです。

 

司会:時間も迫っていますが、最後に言い残したことがあれば。

 

宮司:だいぶ難解な部分もあると思うんですけれども、ライトに読めるものだと思います。皆さんお仕事などでお忙しいかと思いますが、合間にパラパラとめくっていただけるとうれしいです。