長年ハードボイルド小説界のトップを走り続ける大沢在昌の幻のデビュー長編『標的走路』が、このたび新装版として復刊されました。本作は、法律事務所の失踪人調査人として働く青年・佐久間公が、銀行頭取の令嬢から失踪した恋人捜しを依頼されるところから始まる物語。その足跡を辿るうちに、国際問題も絡んだ巨大な陰謀に巻き込まれていくノンストップサスペンスです。
「双葉文庫創刊40周年」を記念し、このデビューシリーズが４カ月連続で刊行されることが決定しました！ シリーズ４冊を全てお買い上げくださった読者の方を対象に、プレゼントキャンペーンを実施いたします。
双葉文庫40周年記念！ 大沢在昌「佐久間公シリーズ」４カ月連続刊行
1979年に、大沢在昌氏が「第１回小説推理新人賞」を受賞したデビュー作が、主人公・佐久間公が活躍する短編「感傷の街角」。その翌年、書き下ろされたのがシリーズ第１弾となった初の長編『標的走路』です。長く入手困難だったことから、一時期は古書が10万円以上の高値で取引されていたという「幻の長編小説」が、「新装版」として文庫で復活。これを皮切りに「佐久間公シリーズ」の文庫版が４カ月連続で刊行されます。70年代終盤から80年代の日本の若者のファッションや文化、世の中の空気も楽しめ、また、大沢氏が荒削りながら作家として確実に進化していく様子も見える特別な４冊となっています。
若き日の大沢在昌氏の姿とも重なる主人公
大沢在昌さんよりコメント
「佐久間公は若き日の自分の分身そのものです。キザで背伸びをしているけど、一生懸命。鼻っ柱が強くて、青さを残しているのが佐久間公なんです。決してスーパーヒーローではないけど、尻尾を巻いて逃げたりしない。
自分もこの作品を書いていた当時は24歳くらいでしたが、まっとうな人たちが生きる世界と、そうではないグレーな人たちが生きる世界があって、自分はその狭間を行ったり来たりして、色々な人たちを見てきました。その経験がそのままシリーズに活きていると思います。
20代の頃の自分と重なる青さ丸出しの小説を今、出すのは恥ずかしいけど、読んだ方は懐かしさや、ある意味、新しさを感じてくださるのではないかと思っています」
◆キャンペーン概要◆
抽選で40名様に「佐久間公シリーズ」特製図書カード4000円分をプレゼント！ 詳しくは、対象作品の文庫帯をご確認ください。
【応募方法】
2024年７月～10月まで４カ月連続で刊行される「失踪人調査人・佐久間公シリーズ」の帯に印刷されている応募券を４枚集めてハガキに貼付し、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレスを明記してください。
【対象作品】
・第１弾 『標的走路』（7月10日発売）
・第２弾 『感傷の街角』（8月7日発売）
・第３弾 『漂泊の街角』（9月11日発売）
・第４弾 『追跡者の血統』（10月9日発売）
【宛先】
〒162-8540 東京都新宿区東五軒町3-28
(株)双葉社 文芸出版部 「佐久間公シリーズ」プレゼント係
【締切】2024年11月末日 必着
【発表】抽選のうえ、賞品の発送（2025年１月頃）をもって代えさせていただきます。
80年代の東京と軽井沢を舞台に、失踪した若者を追ううち巨大な陰謀に行きつく長編サスペンス
【あらすじ】
きっかけは、銀行の頭取令嬢から依頼された“恋人捜し”だった。突如として消えた青年を法律事務所の若き失踪人調査人・佐久間公が捜しはじめると、公の身にも危険が及び始める。80年代の東京と軽井沢を舞台に“恋人捜し”から、国家や日本経済をも揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていくノンストップサスペンス。ハードボイルド小説界の巨人・大沢在昌のデビュー作にして初の長編作品は令和の今もなお色褪せない魅力に溢れている。
