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小説

ななみの海

ななみの海
あらすじ

児童養護施設で暮らす高校生のななみ。「馬鹿にされちゃいけない」という祖母の言葉を胸に、医学部進学を目指し受験勉強に励む日々。ダンス部最後の発表会、初めての彼氏、進学費用のための懸命なアルバイトなど、高校生活を色濃く過ごすなか、ななみが自分の意志で選んだ道とは――。新たな世界へと踏み出す少女の心許なさを掬いとりながら、その前途を温かく照らす感動長編。冒頭を公開!

『ななみの海』試し読み
ななみの海(1/4)
ななみの海
判型:文庫判
定価:880円(税込)
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朝比奈あすか(あさひな・あすか)
1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、第49回群像新人文学賞受賞作『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。主な著書に『憧れの女の子』『自画像』『人生のピース』『君たちは今が世界』など。