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小説

烈風を斬れ

砂原浩太朗[著]
烈風を斬れ
『烈風を斬れ』砂原浩太朗
あらすじ

太閤・豊臣秀吉により自害に追い込まれた関白・豊臣秀次の遺児である孫七郎は、「大坂の陣」前夜、大坂方の密使として、全国に散らばる牢人たちを仲間に引き入れる役目を受ける。家臣の源蔵、大坂方からの目付である左門とともに、最初に向かったのは紀州・九度山に蟄居する真田幸村のもとだったが、そこで謎の武士に襲われてしまう――。なぜ父は自害に追い込まれたのか。おのれは何者なのか。そして、孫七郎を襲う武士の正体とは!? 若者は旅を通して自らに向き合い、そして成長していく。戦国の烈風にさらされながらも、前を向き歩く若者たちの物語。

『烈風を斬れ』試し読み
烈風を斬れ(1/1)
烈風を斬れ
砂原浩太朗[著]
判型:四六判
定価:1,980円(税込)
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砂原浩太朗(すなはら・こうたろう)
1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライター・編集・校正者に。2016年に「いのちがけ」で決戦!小説大賞を受賞しデビュー。21年に『高瀬庄左衛門御留書』が直木賞、山本周五郎賞候補になり注目を浴びる。同作は野村胡堂文学賞、舟橋聖一文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞している。22年『黛家の兄弟』で山本周五郎賞を受賞。この2作をはじめとする「神山藩シリーズ」は高い人気を誇っている。近刊に『雫峠』『浅草寺子屋よろず暦』『夜露がたり』、阪神・淡路大震災を描いた現代小説『冬と瓦礫』などがある。