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大好評のマル暴警察小説『桜の血族』第二弾。日本最大の暴力団吉竹組の分裂抗争が本格的に始まった。「伝説のマル暴刑事」と呼ばれた警察官を父に持つ警視庁組織犯罪対策部の桜庭誓が血みどろの抗争を阻止する！

新興宗教・善意の輪（BFH）が無人島である月蝕島に礼拝施設つくるためのクラウドファンディングツアーを実施したが、異変ばかりが起きる。次々と参加者が殺されていくのだが、犯人は果たして誰か？　孤島のクローズドサークルで、探偵不在の犯人捜しが始まる。

世界最長のキング・オブ・格闘小説、いよいよ佳境！　最強を決める異種格闘技トーナメント「TOUTEN 闘天」が始まるが、そこに丹波文七の名前はなかった。文七は主催者の道田薫に出場するかの答えを保留していた。文七は謎の老人・翁九心と闘いたかったのだが、道田の飼い犬になることが嫌だった。

弱いし、強い。十六世紀半ば、戦国の世の九州に生まれた知られざる名君の物語。書は好まず、刀はもっと好まず。柳川城主の嫡男・蒲池鎮漣はその気弱で優しい性質から姫若と揶揄され、腹違いの兄・鎮久が家督を継ぐことを推す者も家中に多い。下剋上で大内義隆が家老の陶隆房に討たれ、筑後、肥前など西国も激動の波が押し寄せる。

その少女は、誰の子——？　季節外れの雪が降った四月の早朝に、新聞配達員の少年は側溝に倒れている幼い女の子を見つけた。少女は、人形に見間違うほどに肌は雪よりも白く、生気がなかった。雪の上に残されている足跡はその少女のものと思われる一人分のみ。足跡は少し先にある小さなマンションから続いてるようだが……。

「歌舞伎町の狂王」と呼ばれ、一般市民さえも狙う武闘派の暴力団組長・不破隆次。昭和45年、15歳でひとり上京した不破は、歌舞伎町で実業家として財を成す台湾人の父親に会いに行く──。不破は混沌とした昭和・平成の歌舞伎町でどのようにして成り上がったのか。愛と暴力にみちた半世紀を辿る最凶ヤクザの一代記。

アマゾンの奥地で発見された「万能薬」。それを手にしたのはアメリカの大学院に通う日系アメリカ人の青年だった——。

会員制のジムで働きながら夫と二人で細々と暮らしていた鳴海は、ある日突然、南雲栄輝という男から電話をうける。栄輝の母・八重子の行方を知らないかと訊ねられ、鳴海は25年前に最後に会った八重子を思い浮かべるが──

新宿区中落合で空き家が全焼し、焼け跡から遺体が見つかった。だが、後頭部の外傷と死後20日近く経っていることが判明し、捜査本部は困惑する。殺人と放火、はたして同一犯なのか？　警視庁捜査一課の刑事・武本正純は地道な捜査を開始する。「武本＆潮崎」シリーズ第5弾。

この人は俺に会いに来たんじゃないかな……八馬建設東京本社営業部に勤務する松谷遼平は営業部のアルバイト、隠善つくみに奇妙な思いを抱いた。運命の絆に導かれるふたり。不思議な吸引力を持つ、濃くて澄んだ物語。

全盲の視覚障害者の美波優月が殺人容疑で逮捕された。殺されたのはリハビリ施設の施設長だったが彼女は無罪を訴え、刑事弁護専門の竜ヶ崎に弁護を依頼した。目の見えない被告、耳が聞こえない証人、失語症の証人が揃い、前代未聞の法廷闘争が始まる！

そのおとぎ話には、謎がある——。中学三年生のときに母を亡くした蔵内七星は、ショックもあり、高校への入学が一年遅れた。入学してから周囲と距離を感じていた七星だが、不意にクラスメイトの海瀬由埜と「七星の母が生前に書き遺したおとぎ話」を一緒に読むことに。しかし、それは単なるおとぎ話ではなかった。

単独テロ大国日本！　未来のテロを阻止せよ!!　警察庁警備局公安課内に新設されたローンオフェンダー対策室、通称ＬＯ室は単独テロの萌芽を見つけ、発生を未然に防ぐことを目的とする。テロの教唆を30年以上にわたり続けてきた葛城亜樹子の「示唆」をもとに、室長の天童は、特別な能力を持つが癖の強い部下を率いて明日の犯人を捜し求める！

子どもを幸せにするには、親も幸せにならないと——。「いま困っている親子」を助けるために園長が自宅を改築して開園したすずめ夜間保育園。中学時代、保育園で職場体験をしたことがきっかけで保育士になった風汰は、様々な事情を抱えた保護者や子どもたちと関わってゆく。新米保育士の成長とともに描く、親子のかたち。

79歳の時子は、孫娘が人身事故を起こしたと電話で騙されて若い男に大金を渡してしまう。詐欺被害を知った娘から固定電話の解約を求められる。だが時子は、犯罪に手を染めざるを得ない若者の力になりたいと思い立ち、期限付きで電話相談室を開設した。「0874（おはなし）」と語呂合わせのできる電話番号、さて相談の内容とは——？

かつて駆け落ちの最中にはぐれ、別々の道を歩むことになってしまった紀久子と栄治。紀久子は見染められた権力者の男に嫁いで子を成し、栄治は上京後にとある事件に巻き込まれて記憶を失い、新しい名前と共に生きていた。しかし、一度分かたれてしまったはずの二人の道は、運命のいたずらか、時を経て再び交わっていく。

人生を豊かにするため、イソップ童話の世界を旅する赤ずきん。今回は「アリとキリギリス」の中で五人姉妹の三女が殺された。赤ずきんは、まるでアリの巣のように地下に広がる町で推理する。

動画配信者を扱った「◯◯系」シリーズ第4弾。今回は「暴露系」動画配信者たちをめぐる騙し合いを描く。父の無念の死をきっかけに「暴露系配信者」の道を歩み出した兄弟たちに週刊誌の記者が近づくが……。

ひとりだから見えてくる人生の転機、ひとりだから選べる次の道。何かを手放せば、新しい宝物が見つかる。ひとり生きる愉しみを存分に描く短編競作集。

斜線堂有紀の世界は変幻自在。舞台も設定も思いのまま。本書に収録された五つのミステリーが、それを証明している。とてつもない才能が煌めいている。

大沢在昌「若かりし時代」の魅力が満載のハードボイルド短編集は、都会の隅で姿を消した若者の哀しみや慟哭を掬いあげる一冊ともいえるのではないか──。

世間知らずのお嬢様が見習い産婆に？　家族とは何か、仕事とは何かを知って変わっていく主人公の、〈恩送り〉の物語に刮目せよ！

「きらきらした青春」への憧れが引き起こす人間関係の歪みとは？　スクールカーストとデスゲームを掛け合わせ、目を逸らしていた残酷さを剝き出しにするサバイバルノベル！

文芸評論家であり、150冊を超えるアンソロジーを編纂刊行しているアンソロジストでもある東雅夫さん。幼少期から古今東西の怪奇幻想小説を読み漁った“おばけずき”が紹介する新刊はハズレなし！ 美しくも儚い夢幻の世界にようこそ。

海外作品のヒットを発端に国内でも何度目かのブームが起こりつつあるSF小説。作家・評論家の森下一仁氏による、いま読むべき旬な作品のガイドをお届けします。

社会派ミステリーからサスペンス、本格ミステリーまで。その月に刊行された「一番面白かった国内ミステリー」をコラムニストの香山二三郎氏が紹介！

巷に溢れる新刊の山。本当に面白い小説はなんだ？　とお探しの貴方に小説推理の書評連載陣がズバッとお答えします！「海外ミステリー」の担当は酒井貞道さん。明晰な論理のメスで作品を切り、硬質で格調の高い文章でその魅力を説く、気鋭の書評家です。今月の血湧き肉躍る本をご紹介します。

空前のホラーブームの昨今で最も注目を浴びる著者の一人である芦花公園。根源的な恐怖を描くホラーであり、エモーショナルなラブストーリーでもあるという最新作『眼下は昏い京王線です』の執筆に秘めた思いを、著者に訊ねた。

2014年、『女王はかえらない』で第13回「このミステリーがすごい！」大賞を受賞した降田天さんが新たに世に送り出した作品は、女子生徒だけの演劇学校を舞台としたミステリー小説『少女マクベス』。本作に向き合う中で抱えた葛藤、明らかになった自身の「奈落」について、著者の降田天氏へうかがった。

小泉今日子＆小林聡美W主演の人気ドラマ『団地のふたり』。原作は藤野千夜氏の同名小説で、築60年の団地に暮らす幼なじみ、50代女性の友情がコミカルに描かれています。撮影現場を訪れた原作者の目に映ったものとは？　ドラマの魅力とは？　昭和ノスタルジー漂う近著五作の自著ガイド付き。

思わず本を買いたくなる売り場を作る書店員たちは、日々何を考え、どのようなこだわりを持って仕事をしているのか。名物書店員のマイルールを紹介！

懐かしテレビドラマの舞台裏や、誰もが知る名優たちの知られざるエピソードを、テレビ番組に精通した著者がお披露目する、永久保存版コラム！

早咲き、遅咲きはあれども、生まれたときから芸術家だった者はいない。それではあの人は、いつどのようにして「芸術家」になったのか？　古今の日本の芸術家たちの生き様を大きく変えたターニングポイントを紹介！

短歌ブームのいま、最も注目を浴びる歌人の一人である上坂あゆ美が、独特の感性で日常を鋭角に切り取る痛快エッセイ！