季節外れの雪が降った四月の早朝に、側溝で倒れている幼い女の子が発見された。その少女は、雪よりも肌は白く、人形と見間違うほどに生気がなかった。雪の上に残されている靴跡は少女のものと思われる一人分のみ。靴跡は、少し先にある小さなマンションから続いてるようだ。しかし、少女の身元が中々明らかにならない。奇妙な住民たちは、何を隠し、何を語る――。
少女たちの生き様に心が震える、家族の愛憎サスペンス!