2029年、科学警察研究所の研究者・逆神は、警察庁副長官の木戸から3つの異なる事件の検証を命じられる。いずれも日本海側の各県で起きた奇妙な事件だが、一見すると何の繋がりも脈絡もないものだった。逆神は自らが率いる情報科学第四研究室をあげて解明に挑むものの、それは、東アジアの安全保障をも脅かす巨大な謀略の端緒にすぎなかった──。現役AI研究者にして、直木賞候補の著者が、AI捜査を武器に、敵対国家、テロリスト、犯罪者を取り締まる「超知能警察」の活躍を描く次世代警察小説。
SIP 超知能警察

定価:935円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52807-7
発売日:2024年11月13日


第25回大藪春彦賞候補作
「AIが身近になった今だからこそ、ひとりでも多くの人に読んでほしい警察小説だ」
細谷正充(書評家)
戦争と犯罪の境界がなくなった近未来、AI捜査を武器に、敵対国家、テロリスト、犯罪者を取り締まる「超知能警察」が誕生した!


A.日本海側各県における無戸籍児童増加の背景調査
日本海側の各県で戸籍に登録がなく保護者もいない「ストリートチルドレン」が急増している。その原因を解明し、背後に何らかの組織が関与しているのかを網羅的に調査せよ。
B.防衛省管内における連続不審事象の真相解明
この数年で十数件発生している防衛省幹部職員の事故死、省内ネットへの侵入および改竄、航空自衛隊の戦闘機部隊での航空機事故などに相互関連がないか調査せよ。
C.東北各県における「卒業アルバム」損壊多発事件の背景調査
2010年代初頭、東北各県の公共図書館を中心に、中高の卒業アルバムからページが破り取られる事案が短期間に百件以上発生した。「背乗り」との関連を疑い、この事件の背景を調査せよ。

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