それは、彼女と僕だけの秘密です――
世界に隠された恋と後悔の物語。
迷い、悩み、嫉妬し、決断をしては、傷つき合う。恋の輝きと世界に隠された理不尽を鮮烈に描いたくラブストーリー。
川谷絵音率いるバンド「indigo la End」のアルバム『夜行秘密』をベースに、著者が独自の解釈で紡ぐ。
『明け方の若者たち』で鮮烈な小説家デビューを飾った著者、第2弾小説が待望の文庫化!
町田そのこさんよりコメント
「これは出会いを『運命』にしたくて、でも『後悔』にしかできなかった人たちの物語だ。読み終わったいまでも、彼らのいた分岐路で立ち尽くしているわたしがいる」
川谷絵音さんよりコメント
「繋がっていく度に切なさを増す物語。何回鳥肌が立ったことか。気づいたら夜通し読んでいました。カツセさんに見えていた『夜行秘密』の危うくも美しい景色を一刻も早くたくさんの人に見て欲しい。これは傑作です」
小説紹介クリエイター・けんごさんよりコメント
「価値感、恋愛、SNS……現代を生きる人に寄り添う、今こそ読むべき作品です」
脚本家を夢見て劇団に所属する岩崎凜と、居場所を失った高校生・松田英治。映像作家のトップランナーである宮部あきらと、その熱狂的なファンの富永早苗。そしてSNSから突如ブレイクしたバンド・ブルーガールと、彼らが引き金となる「ある事件」。別々の道を歩んでいたはずの人生が交差するとき、数奇な運命が動き出す――。
川谷絵音との文庫版特別対談を収録
《解説・柴那典》