第二次世界大戦下の「絶滅収容所」アウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男。彼はある日、その列に並んでいた女性に恋をした。「必ず生きて、この地獄を出よう」そう心に決めた彼は、過酷な状況下でありながらも、自らの尊厳と人間らしさをを守りながら闘い抜く。実在のタトゥー係の証言をもとに書かれ、全世界で350万部となったベストセラー、待望の文庫化。