女子大学院生が自宅の浴室で死亡しているのが発見された。警察は自殺と判断したが、その裏には人間も機械と同じように適切な入力(情報)を与えれば、思い通りの出力(行動)をすると主張する謎の人物・鬼界が関わっていた・・・・・・。”令和最強の怪人”鬼界が暗躍する、小説推理新人賞で選考委員からその才能を高く評価された著者によるデビュー連作短編がついに文庫化。
可制御の殺人
定価:880円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52683-7
発売日:2023年8月8日
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作家長岡弘樹氏激賞!
「この不気味さは癖になる! 読了後すぐ、また鬼界に会いたくなった」
令和最強の怪人、現る!
他人を意のままに操り、殺人事件を起こす謎の男……その名も鬼界
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この作者は、小説の中で読者に知りたい気持ちを起こさせる名人だと思った。杉江松恋氏/「カドブン」‘22年4月25日)
最近の「怪人」ものだと、松城明『可制御の殺人』(双葉社)に出てくる謎の人物《鬼界》がダントツだと思う。(吉野仁氏/Twitterより)
邪悪なのに超魅力的な「鬼界」が跋扈するダークミステリー。オススメ!(東えりか氏/Twitterより)
新手の理系本格というだけでなく、ホームズならぬモリアーティ教授の方を主役にしたノワールな本格ミステリーの登場でもある(香山二三郎氏/「小説推理」‘22年6月号)
精密機械のように組まれた連作形式としての構図はもちろん、影のように跋扈する鬼界の不気味さにも圧倒されるだろう。(若林踏氏/「週刊新潮」‘22年4月7日号)
シチュエーションの組み立て方、工学部の学生らしい犯行計画から、その思わぬ破綻に至るまで、倒叙ミステリとして実によく出来ている。伏線の貼り方も巧い。(日下三蔵氏/「小説推理」‘22年5月号)
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