女医の千鶴のもとに重い下痢を訴える商人三人から立て続けに往診の依頼が入る。流行病かと思いきや、全員、両国南の茶漬け屋『花井』の女将おつるから売りつけられた”霊水”を飲んでいたことが判明。嘘泣きまじりで潔白を主張する妖艶なおつるの姿に鼻白む千鶴。やがて、おつるの背後に蠢く乱倫な男関係が思わぬ事件を呼ぶ。稀代の悪女に隠されたおぞましくも哀しい過去とは? 超人気シリーズ、待望の第十弾!