桂治療院に大怪我をした男が運び込まれた。清治と名乗った男は手術で一命を取り留める。しかし、傷が癒えても清治は治療院から出ようとせず、居候を決め込む。料理、棚の取りつけに庭掃除と気がきく清治に桂治療院は大助かりだが、五郎政はその正体を怪しむ。折しも、江戸市中には盗賊「鬼ざくら」が出没。武家商家の区別なく、手当たり次第に荒らし回っていた。