2025年10月末に発売された『変な地図』は2026年1月現在、すでに70万部を突破し、国民的マップミステリーとして「2025年下半期もっとも売れた本」となっています。
そんな『変な地図』発売を記念して全国各地の書店で開催された店頭飾り付けコンクール。
数多くの書店で作品の世界観や雨穴さんの魅力を存分に表現した、創意工夫あふれる素晴らしい飾り付けが展開されました。
その中から実際に著者の雨穴さんが「金賞」1店舗、「銀賞」5店舗、「銅賞」10店舗を選定! 後編では銀賞を受賞された書店5店舗と金賞1店舗を、雨穴さんのコメントとともにご紹介いたします。
銀賞
喜久屋書店 仙台店




【雨穴さんコメント】
いつも芸術的な売り場を作ってくださる仙台店様ですが、今回はいつにもましてホラーな世界観です。個人的に、雨穴を柱に縛り付ける紐の色がすごいなと思いました。これが緑色であれば「巨大植物の茎に絡まってしまったのかな」という、ほのぼのした解釈もできますが、花と同じ色である時点で植物ではないことが明確になってしまいます。人工的な何か…作為的な何か…深く考えないほうがよさそうです。あと、細かい点ですが「え、ア…」に感動しました。私のことをよく理解してくださっている……。

【書店コメント】
今回も名誉ある賞をいただきとても嬉しいです!
新作展開に不可思議感、不穏感、ホラー感をどう出そうかかなり悩みましたが、やはり雨穴さん、どんな背景にもフィットするのでとても充実したコーナーが出来たと思います。
展開の見どころ…工夫した所はトンネルでしょうか。
レールが暗闇に伸びてる奥行きを出したくて厚く立体的に作り、先に続く不気味さ……そこに佇む……のように思考が繋がっていきました。
それと小さな雨穴さん人形も添えたかったので、どちらも力を入れて作った分大変気に入っています。次回も新作が出た時には是非参加させていただきます!
銀賞
ジュンク堂書店 旭川店



【雨穴さんコメント】
好きです! 理由はわからないけど、これとても好き。雨穴が石塔を得意げに吊るしているのもよくわからなくて好きです。自分の琴線に直撃しました。

【書店コメント】
この度は銀賞受賞という望外の喜びに打ち震えております。
他店のスケールの大きい展開や、手の込んだ人形、手作りの小物が可愛らしい展開を楽しく眺めながら、意味不明なのはウチくらいだなと自嘲しておりましたら、そこが雨穴さんの琴線に触れたとのこと、世の中わからないものです。
このコーナーは文芸担当二人で作成しました。
限られたスペースの中でも奥行きが感じられるように、雨穴さんがうぞぞぞぞと近づいてくるようなイメージを具現化したつもりですが、あくまでつもりです。
あとは物語のキーとなる石塔を提示したいとの思いから、何となくこうなりました。
写真では分かりにくいのですが、石塔をかかげる手には芯を入れて角度にはこだわっています。
こんなわけのわからないコーナーを形にしてくれた相棒(雨穴さんを吊るし、雨穴面をひらすら切り抜き、石塔を作成し、手の角度を細かく調整してくれた)には感謝の気持ちでいっぱいです。
そして一緒に脚立を支えてくれた通りすがりの男性のお客様もありがとうございました。
銀賞
ヴィレッジヴァンガード イオンモール福岡伊都店



【雨穴さんコメント】
これはすごいですね。画面越しにでも圧倒されそうな圧力! 妖怪のアレンジが良い! すごく不気味になっている! 個人的に、右下の個体が好きです。あと、古地図がたくさんあるのも……いいですね!

【書店コメント】
この度は『変な地図』展覧会で銀賞に選出して頂き、スタッフ一同大変感動しております。
ディスプレイでこだわった点は、他のどのお店とも絶対に被らない様な独創的なイメージと、売り場を見たお客様が本を読みたくなるような空間を演出した点です。もちろんハリボテの栗原さんの体は段ボールでつくってます。
銀賞
八重洲ブックセンター イトーヨーカドー上永谷店




【雨穴さんコメント】
うさ時計、最高! 和室の工作も細かいですね。パソコンの画面に画像編集ソフトが写っていたり、畳がちゃんと四畳半の敷き方だったり、眺めているだけで楽しいです。漫画もありがとうございます。栗原さん、仮面の上から眼鏡かけてる……?

【書店コメント】
もはや大人気キャラクターと化した「雨穴さん」を使って、各書店が遊び心満載の売場で競い合った中での銀賞受賞、とても嬉しいです!
審査してくださった雨穴さんには、見て欲しかった細かいところまで評価していただきました。製作者冥利に尽きます! 本当にありがとうございます。
楽しい機会を設けていただき、ありがとうございました!
過去の雨穴さんの飾り付けコンクールでは、売場を大きく展開して、巨大制作物を作成している店舗が多かったので、当店は展開場所が限られていたこともあり、大きさよりも装飾の質で勝負しに行きました!
雨穴さん人形のいる和室は、窓から雨穴さんがのぞいていたり、掛け軸をかけたりと、細部にこだわりました。紹介漫画も、描いている店舗がいなかったようなので挑戦してみました。そして、雨穴時計は、店長の奇抜なアイデアから生まれました。秒針を活かして雨穴さんにウサギが飛び込んでくるデザインは、とてもかわいくできたと思います。
銀賞
平安堂 あづみ野店


【雨穴さんコメント】
これは相当おしゃれですね。「変な地図」は、トンネルに隠された秘密を、地図を通して解明する物語ですが、それがこのシンプルな飾りによって抽象的に表現されている…! と勝手に感動してしまいました。地図の向こうにぼんやり見えるのが誰なのか、作者の私ですらわかりません。すごく深い売り場だと思います。

【書店コメント】
物語のキーとなる地図とトンネルをテーマにディスプレイを作成しました。トンネル内の人影が紅茶でエイジング加工した地図に投影されることで印象深いシーンを演出することが出来ました。次回作では是非安曇野を舞台に執筆してください。
金賞
紀伊國屋書店 西武東戸塚S.C.店

【雨穴さんコメント】
何度見ても見慣れません。毎回新鮮な気持ちで驚きますし、新鮮な気持ちで爆笑してしまいます。確実に自分の走馬灯には出てくると思います。「金賞店舗は雨穴に一つ要求できる権利を得る」という取り決めがあるのですが、これを作った人から何を要求するのか今から不安でなりません(まさか命までは取られないでしょうが)。でも、その恐怖をおしてでも金賞に選ばざるを得ない「何か」がありました。

【書店コメント】
「雨穴さんの腕にしっかりと守られた状態で、栗原くんに安心して思いきり大冒険してほしい」という気持ちを込めて作りました。
たくさんの応募の中から選んでいただき、大変光栄です。
ありがとうございました!
最後に、全体を通して雨穴さんからお言葉を頂戴しております。
「予想を超える大反響となり、全国から約250店舗の書店様からご応募いただきました。
本当にありがとうございます。
本来であれば、すべての店舗様に感謝の言葉とコメントを差し上げたいところですが、
残念ながらそのスペースがなく、一部のご紹介となってしまいますことをお許しください…!
改めまして、今回ご応募いただいた全国の書店様に心より御礼申し上げます」
書店の中にも広がる奇妙な雨穴さんワールド……。ぜひ実際に足を運び、その世界観を感じていただきたいです!「金賞」「銀賞」「銅賞」に選ばれた書店様、改めておめでとうございます!