小説
めぐる糸 明治浪漫霊異譚
あらすじ
時は明治三十九年。帝大生の斎木啓吾には誰にも言えない秘密があった。それは、この世ならざる霊が視えること。心霊研究に心酔する子爵家の次男坊である連翹寺正周にその体質を知られてしまい、以降、正周の「目」として帝都で起きる、奇っ怪な事件に巻き込まれていく。調査するうちに見えてくるのは、霊異の裏に潜む、ままならない人生を懸命に生きた人々の想いだった。家族、友人、愛する人へ――この世に未練を残し彷徨う魂に、二人が託された願いとは。霊が視える帝大生と、視えない心霊学者が紡ぐ、人情味あふれる明治霊異譚。
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