とある町の路地を挟んで十軒の家が立ち並ぶ住宅地。そこに、女性受刑者が刑務所から脱走したとのニュースが入る。自治会長の提案で、住民は交代で見張りをはじめるが……。住宅地で暮らす人々それぞれの生活と心の中を描く長編小説。
つまらない住宅地のすべての家
定価:748円(税込)
判型:文庫判
ISBN:978-4-575-52744-5
発売日:2024年4月10日
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「平凡でつまらないと思っている自分にも他人にも、実は身の内にさまざまな思いや情感が詰まっていて、どの人生も、他者から眺めれば思いがけない起伏や光彩をはらんでいる」
木内昇氏(解説より)
朝日新聞・週刊文春・王様のブランチなど各メディア話題となった注目作、ついに文庫化!
NHK総合〈夜ドラ〉原作小説
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絶賛の声、続々!!
著者の作品を読むたび、書かないからこそ匂ってくるものがあると感じる。〝書かなさ〟から伝わるリアリティが抜群
朝井リョウ氏(「週刊文春」私の読書日記)
つまらない住宅地に起きたつまらない事件は、ゆるやかな連携を呼び込み、驚きの大団円を迎える。本当に面白い小説とはこういうものだと実感する傑作だ。
鴻巣友季子氏(「週刊ポスト」)
次々に登場する老若男女を書きわけ、スピード感ある展開の中でその背景や心情をくっきりと描写していく著者の力量が見事
高頭佐和子氏(「本の雑誌」)
真実が明らかになる頃、つまらない住宅地はどこよりも愛すべき場所に変わっている
豊﨑由美氏(「GLOW」)
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