約700名の力士がいるなか、十両になれば成功者と言われる世界で、ほぼ頂点を極めたといってもよい大関。そして、その上には目指すべき横綱という地位がある。本書では現役、引退を問わず二十人余の大関経験者に相撲人生を語ってもらった。たゆまぬ努力、少しの偶然、奇妙な縁から、人の運命が大きく変わるところは、好角家ならずとも興味深い。