高坂哲史が両親の遺した定食屋を継いで一年。定食屋をやっていくことにも、神様に魂を憑依させられることにもすっかり慣れてきた哲史は、今日も未練を抱えた魂の料理作りを手伝っていく。肉じゃがになりたいカレー、おばさんののり弁、ちょっぴり苦い焼き秋刀魚……。
ところがそんな哲史のもとに、「定食屋なんてやめろ」と祖父が乗り込んできて――。
どの料理にも大切な人への想いと物語があふれている、感涙のハートフルストーリー第三弾。