2020年10月に他界した韓国最大財閥サムスンの元会長・李健煕(イ·ゴンヒ)。1987年に会長に就任してサムスンを世界的企業に引き上げ、デジタル時代をリードした人物である。スティーブ·ジョブズとよく比較されるが、彼にはジョブズも持っていない強みがもう一つあった。経営者たちが持つべき5つの徳目「知」「行」「用」「教」「評」を提示し、本人が実践した点である。本書はサムスンのすべての経営戦略と改革、挑戦、発展の土台にあった李健熙元会長の言葉を集めて解説。この本を読めば、人生の指標にしたり、座右の銘にする言葉を見つけることができるであろう。韓国で話題の書籍の翻訳版。

■目次
第一章 変化と改革 「妻とこども以外はすべて変えなさい」
第二章 人材企業 「異文化に心を開こう」
第三章 李健煕はこう考える 「老人と子どもを大切にしない国は滅びる」
第四章 未来への挑戦 「二十一世紀には、大量生産の技術差はなくなる」
第五章 サムスンの継承 「健康と生活の質を高める事業こそ企業の使命だ」
第六章 私とサムスン 「私の人材に対する欲は、世界一強い」
第七章 サムスン会長としてのメッセージ 「女性役員は社長にまで上り詰めるべきだ」
第八章 李健熙語録プラス98
スペシャルエピローグ「新経営」の出発点――「福田報告書」より