家請業を営む「大和屋」は、克次の優しさゆえか、商売の仕方が甘いと言われている。現に信頼して判をついた一家が夜逃げした。対処に追われる中、大和屋先代・藤右衛門から頼まれ事をする。かつて請け判をついて以来、親しくしてきた船宿の主人が首をくくったのだが、実は殺されたのではないか、それを調べてほしいと。とうに十手は返したが断り切れずに探索する克次、そして思い人のお京にまで命の危険が迫る! 人情家克次が悪を討つ、シリーズ第3弾!