なんとか戯作者として一本立ちしたい重田貞一(のちの十返舎一九)は、こんどは猫探しを頼まれてしまう。大店で可愛がられていた猫で、その姿は銀色に輝くという。だが、なぜか猫捜しの陰に盗賊の存在がちらつきはじめるのだった。貞一を恨んで命を狙う“鵺文”の襲撃も続いていた。北町奉行所との連係も鮮やか、心底スカッとする痛快時代小説。好評シリーズ第2弾が早くも発売!