迷路のように石畳の道が広がっている、東京・神楽坂。その街の片隅に、如月由那が勤める、あやかしの学校はあった。学校へと向かう途中、由那は15歳くらいの少年から声をかけられる。聞けば、近くで万引きをしようとしている少女がいるので、止めさせてほしいという。なぜ自分で止めずに、見ず知らずの由那に頼むのか。それは……。人間とあやかし、それぞれの想いが交錯する、不思議だけど、ほんのりあったかくなるストーリー。第二巻。