外交使節団として訪れた華烈で、王子を守るため「宮刑」の身となったコーラル。彼女は「珊瑚」という名を与えられ後宮で働くことになるが、実は周囲に男性だと勘違いされていた。恋心や母国への想いに翻弄されながらも、懸命に職務に励む珊瑚。そんな中で後宮対抗の武芸会の開催が決まり、様々な思惑に巻き込まれてゆく――。