ルヴィエ国第三王子メリクルに仕える騎士であり、男装の麗人でもある伯爵令嬢コーラル。彼女が外交使節団として華烈という国を訪れたところ王子が問題を起こし、処刑されそうになるのを身を挺して守った。代わりに殺されそうになるが、ある男が待ったをかける。そこで彼女に科されたのは、後宮で働かされる刑罰「宮刑」だった。男にはある思惑があり、異国人であるコーラルを後宮へと連れてきたのだ。ただ、周囲はコーラルが男であると勘違いをしており――。