少年院を出たその日から、私は財閥令嬢――川中歩美の身代わりとなった。しかし何不自由ない生活を与えられても逆に不安が募るばかり。本物の歩美はどこにいるのか、なぜ私が選ばれたのか・・・・・・。陰謀が渦巻く中、真相をつきとめようと試みた私を待ち受けていたのは、大人たちの論理が支配する哀しい社会の現実だった…・・・。