ギャル芸人として唯一無二の存在感を放つ、人気漫才コンビ・エルフの荒川さん。このたび、「アゲー」な半生などを綴った初のエッセイ『人間合格 エルフ荒川1stフォトエッセイ』が発売となった。

 

 空手とだんじりに熱中した子供時代、大好きなお母さんの“ギャル教育”、結婚も考えた初カレシ、スベりすぎて激やせした若手時代……初めてぶっちゃける「人生エッセイ」のほか、ギャルの聖地・渋谷で撮り下ろしたギャルファッションや、TikTokで大反響の盛りメイクテクなど、エルフ荒川の“今”が詰まった一冊だ。

 

 本作の発売を記念し、その一部を特別に公開!

 

撮影/橋本憲和

 よく「いつからギャルなんですか?」と聞かれるんですけど、私が「アゲー」って叫びながら生まれてきて、母は「イェーイ」って叫びながら、私を抱きしめたとか……。なので、生まれたときからギャルです。(本文より)

 

 

◆ 幸せな日がずっと続くはずない……だからこそ「お母さん大好き」と伝えていた

 

「生まれたときからギャル」を自認するエルフ荒川さんは、小さい頃から大のお母さん好き。何があっても明るく乗り越えるギャル魂は、母から学んだという。

 

 お母さんはずっと働いていて、大変なことは全部背負ってくれて、何かあったら助けてくれる、私にとってヒーローでした。

 仕事を掛け持ちしていたので、夜勤の日で一緒に寝れない夜は、本当に寂しかったです。三姉妹でお母さんの背中が見えなくなるまで、手を振って見送ってました。同時に自分はお母さんに何もしてあげられない悔しさも、子どもながらに感じていました。

 小さい頃からなんとなく「幸せな日がずっと続くはずない」と思っていたんです。

 だからこそ、一緒にいられる時間を大事にしたいと、自分にできることは何だろうって考えて「大好き」って、しょっちゅう伝えてました(笑)。「今日のごはんおいしい」とか、なんでも気持ちはすぐに言葉にしよう、って決めてたんです。

 私の絶対に想いを伝えるこの性格は、この頃にできたのかもしれません。

 寝るときは、川の字で寝ていたんですけど、姉妹3人だから誰か1人はお母さんの横で眠れない。でも3人とも横で寝たくて、殴り合いの喧嘩に発展するほどでした。

 お母さんの横は拳で掴む、特等席!!(笑)(本文より)

 

 

◆ “逆太宰”で話題の持ちギャグ「人間合格」の裏にあったネガティブ時代

 

“陽キャ”なイメージの裏にある意外な素顔を吐露。ギャル芸人としての今につながるエピソードも明かしている。

 

撮影/橋本憲和

 自分はブスだから
 何も上手くいかない


 小学校の頃から自分が「可愛くない」と思ってて、写真も正面から写っているものはないんです。ダメなことが起きたら、全部自分がブスやからやと思ってました。とにかく自分が嫌いだった。

 顔可愛くない、なんもできない、ビンボー、もう地獄やんって思ってた。
(中略)
 どうやったら自分という人間を認識してもらえるんだろう。他の子より自分ができることってなんだろう、ってずーっと考えていました。

 そこで思いついたのがギャグ(笑)。「ギャグやりまーす!」って、地元の先輩の前でも、だんじりの先輩の前でもやってました。

 妹がめっちゃ可愛いので、「妹可愛いな! お姉ちゃんは……!」、って言われたらラッキー! 前出るチャンス、キター! と思って、「ちょっとー!!!」っていうくだりを、中2で習得していました。(本文より)

 

 エルフ荒川さんの「ギャルマインド」から、悩み多き時代を生き抜くヒントが得られるこの1冊。ぜひその目で確かめてほしい。

 

人間合格 エルフ荒川1stフォトエッセイ
  • 撮り下ろしグラビア30ページ!
  • 指先フェスティバル-ネイルコレクション-
  • 人生エッセイ「いったん全部オッケー!」
  • エルフ荒川の持ち物検査
  • 芸人プリクラ帳
  • 自撮りコレクション タイムカプセル2021-25
  • 美容エッセイ「いつも可愛い自分でいたい」
  • 宝石になっとこ ギャルメイクレッスン
  • ヘアメイクさんが教える「ギャルメイク術」