第13回「このミステリーがすごい!」大賞受賞のミステリー作家・降田天の最新作『少女マクベス』が本日8月28日に刊行されました。

 今作で描かれるのは女子生徒だけの「演劇学校」を舞台とした学園ミステリー。学内一の天才と謳われた劇作家志望の少女が、自身の手がける「マクベス」の上演中に舞台から不審な転落死を遂げます。不幸な事故と片づけられるも、翌年の春に入学してきた新入生が高らかに宣言したのは、衝撃的な一言でした。

「わたしは、彼女の死の真相を調べに来ました」

 

上演中の舞台で死んだ少女と、秘密を抱える生徒たち──
最も演技だましているのは、誰?
演劇学校を舞台に繰り広げられる、眩く鮮烈な学園ミステリー!

 

【あらすじ】
演劇女子学校に入学した結城さやかは、劇作家を目指している。同学年には同じく劇作家志望で、学内一の天才と謳われる設楽したらりようがいた。了は俳優の能力を引き出し、観客を魅了する舞台を作り上げる卓越した才能をもっていた。了の手がける舞台に上がりたい、了に認められたいと俳優志望の生徒達はこぞって渇望する。次第に周囲から「神」とまで崇められた了は、横暴な振る舞いをしても良い舞台を作るためだと許された。しかしそんな了は突然、自分の手がける演劇の上演中に舞台から転落死する。不幸な事故だと片づけられたが、翌年の春に入学してきた新入生・藤代ふじしろ貴水たかみは全校生徒の前で高らかに宣言した。「わたしは、設楽了の死の真相を調べに来ました」──さやかは貴水に巻き込まれる形で、了と生前の関わりのあった生徒を調べることになり……演劇を愛する生徒達の眩く鮮烈な青春を描く学園ミステリー!

 

『少女マクベス』特設サイトがオープン

 

 

 冒頭から不穏な空気が流れ、ひとりの少女の「死の真相」を軸に物語が動き始める『少女マクベス』。真実を追う過程で、いつの間にかこの「劇場型ミステリー」に心を奪われます。

 

 一方で、亡くなった少女と、その少女を崇拝していた女子生徒たちが抱えている秘密が明らかになっていき、登場人物ひとりひとりに、遠い学生時代の自分の面影を見る人もいるかもしれません。誰もが人生で一度は感じたことのある劣等感や、羨望、嫉妬といった感情の渦に巻き込まれていく、青春小説の一面もある一冊です。

 

 このたび、『少女マクベス』の刊行を記念し、特設サイトをオープンしました。物語に登場する個性豊かな人物たちのキャラクタービジュアルも公開されています。発売前から寄せられている全国書店員さんの感想などもご紹介していますので、この機会にぜひご覧になってみてください!

 

『少女マクベス』特設サイトはこちらから

https://fr.futabasha.co.jp/special/girl_macbeth/

 

さやか

○結城さやか(ゆうき・さやか) 
制作科3年。劇作家志望で、常に設楽了の二番手扱いをされるが、真面目な努力家。なぜか貴水に気に入られ探偵ごっこに巻き込まれる。

○設楽了(したら・りょう) 
ずば抜けた劇作の才能を持ち合わせ、神と崇められた学内一の天才。2年時の定期公演で自身の手がけた舞台の上演中に転落死する。

貴水

○藤代貴水(ふじしろ・たかみ) 
設楽了の死の真相の調べに来たという謎の新入生。背が高く目立つ存在で、さやかにしつこく付きまとう。

綾乃

「百花演劇学校」の生徒たちのキャラクタービジュアル(一部)
イラスト:冬虫カイコ

○乾綾乃(いぬい・あやの)
俳優科3年。バレエで培った気品の漂う、規律正しい優等生。さやかのルームメイトで、昨年の定期公演で魔女役を担った一人。

 

書店店頭での目印! 売り場を彩る拡材をご紹介

 

書店店頭POP&パネルなど

 

 A4・A2ポスターは、イラストレーターのwatabokuさんによるカバーイラストを前面にデザインしており、店頭で目立つこと間違いなしです。

 

書店店頭で配布する栞&チラシ

 

 劇場チケットをイメージした栞と、書店員さんからの熱いコメントを集めたチラシも作成。こちらは全国一部書店さんにて、無料で配布しております。栞からは特設サイトや試し読みページにも飛ぶことが出来るので、ぜひ持ち帰って作品をお楽しみください。

 

著名劇作家も推薦!

 

 演劇学校を舞台に繰り広げられる本作は、物語の中で少女たちが演じる劇中劇「マクベス」の存在も異彩を放っています。

 

 今回、著名な劇作家である劇団☆新感線の脚本家・中島かずきさんや、舞台「刀剣乱舞」の脚本・演出を手掛けられた末満健一さんもコメントを寄せて下さいました!

 

──神と崇められた少女の死の謎を縦軸に、演劇にかける少女達の情熱と闇を横軸に、丁寧に描かれた青春の一瞬。 

中島かずきさん  (劇団☆新感線 座付作家・脚本家)

 

──美しい花。毒を含んでいる。花びらを1枚また1枚と毟り取っていくと指先から毒に侵されていく。才能を取り巻く羨望と嫉妬という毒だ。  

末満健一さん  (舞台「刀剣乱舞」脚本・演出、舞台「TRUMP」シリーズ作・演出家)

 

「最初に見ていた景色がどんどん違う景色へと変容していく展開に、胸のざわめきが止まりません」

「冒頭の10ページで、もうこの本を手放せなくなりました」

「人間の泥々とした感情と、切なさが交差し、ラストに信じられない光を見た」

 

 書店員さんからも発売前から続々と絶賛の声が寄せられている『少女マクベス』。ひとりでも多くの読者に手に取っていただき、この物語が誰かにとっての「救い」となりますように。