試し読み
小説
炎陽を撃て
あらすじ

1947年6月 中国山西省。戦争が終わったはずのあの日から2年。だが、加藤道雄の戦いはまだ続いていた。日本軍司令部が国民党軍と結んだ密約により、国共内戦に身を投じていたのだ。出口のない戦いに身を置く彼の前に坂木と名乗る少尉が現れる。軍事機密を握ったままチベットで行方不明となったアメリカ人科学者を捜索し、国民政府に引き渡すという任務だ。共産党軍との戦闘は避けられず、アメリカ軍と衝突する可能性もある。さらに、監視役として国民党軍が追尾するという。任務を引き受けた道雄は、四川省の成都から隊商に紛れてチベットに潜入する。隊員は案内役の中国兵2名と、道雄と坂木を含めた日本兵8名。過酷な環境に苦しめられながら、一行はついにチベットの首都ラサに到着する。

『炎陽を撃て』試し読み
炎陽を撃て(1/4)
炎陽を撃て
上田早夕里[著]
判型:四六判
定価:2,640円(税込)
ネット書店で購入する
破滅の王
上田早夕里[著]
判型:文庫判
定価:880円(税込)
ネット書店で購入する
上海灯蛾
上田早夕里[著]
判型:文庫判
定価:1,210円(税込)
ネット書店で購入する
上田早夕里(うえだ・さゆり)
兵庫県出身。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞する。18年『破滅の王』で第159回直木賞候補、23年『上海灯蛾』で第12回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞する。その他の著書に『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』『深紅の碑文』『獣たちの海』『夢みる葦笛』『成層圏の墓標』『リラと戦禍の風』『ヘーゼルの密書』「播磨国妖綺譚」シリーズなどがある。
公式サイト:https://www.ueda222.com/