小説
炎陽を撃て
あらすじ
1947年6月 中国山西省。戦争が終わったはずのあの日から2年。だが、加藤道雄の戦いはまだ続いていた。日本軍司令部が国民党軍と結んだ密約により、国共内戦に身を投じていたのだ。出口のない戦いに身を置く彼の前に坂木と名乗る少尉が現れる。軍事機密を握ったままチベットで行方不明となったアメリカ人科学者を捜索し、国民政府に引き渡すという任務だ。共産党軍との戦闘は避けられず、アメリカ軍と衝突する可能性もある。さらに、監視役として国民党軍が追尾するという。任務を引き受けた道雄は、四川省の成都から隊商に紛れてチベットに潜入する。隊員は案内役の中国兵2名と、道雄と坂木を含めた日本兵8名。過酷な環境に苦しめられながら、一行はついにチベットの首都ラサに到着する。
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