試し読み
小説

あの子が故郷に帰るとき

あの子が故郷に帰るとき
あらすじ

生粋の引きこもりだった典子を夢中にさせたのは、望遠鏡からのぞくバスターミナル。そこで働くベテラン運転手・小田嶋さんをずっと「鑑賞」したくなった彼女は猛勉強して、大学合格を機に近くで暮らすことに──。初恋、就職、大切な人との別れ。「こんなはずじゃなかった」の先で毎日はちょっとずつ面白くなる! 地元が恋しくなったとき、どこか遠くへ逃げたいときは読んで下さい。孤独を愛する人のお守りになる、くすっと、うるっと、心がゆるむ短編集。

『あの子が故郷に帰るとき』試し読み
あの子が故郷に帰るとき(1/3)
シソンヌ じろう
1978年青森県弘前市生まれ。関西外国語大学短期大学部卒。 2006年お笑いコンビ「シソンヌ」をNSC同期の長谷川忍と結成。14年「キングオブコント」優勝。コントでは津軽弁のおじさんや熟女などを演じる。俳優や脚本家としても活躍中。著書に〝川嶋佳子〟名義で執筆した日記小説『甘いお酒でうがい』『シソンヌじろうの自分探し』などがある。