「最も古い記憶の夢を見たら注意してほしい。この病気はそこから始まる。夢は思い出のアルバムを捲るように続き、大人への成長の過程を追っていく。夢が現在に追いついたとき、その人間は人生を終える。それが夢喰いだ」恩師の堀越教授はそう言い残して死んだ。果たしてこの現象は病気なのか、なんらかの意思があるのか――牧野は何人もが犠牲になった“夢喰い”の正体を究明しようと調査に乗り出した。第19回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した俊英が放つ戦慄のタイムリミットサスペンス!
(ブックレビュー:小説推理2018年12月号