古来より都として栄え、いまなお多くの人間を魅了する京都。碁盤の目状に広がる通には、「通神」という神様が存在しており、彼らの世界『亰(みやこ)』は、現実の京都と表裏一体といえる関係だ。しかし最近、人間の悪意や失意が『澱(よど)』となって通に溜まり、年々その強さが増していた。自分たちの力だけでは、澱を祓うことができないと悟った通神たちは、彼らを〝視る〟ことができる人間『神和(かんなぎ)』を見つけ、『浄歩(じょうほ)』の儀式を行うことで、通を浄めることを決意する。京都の通を舞台にした、まったく新しいヒーロー物語