あれほど嫌だった沖縄で生活に、少しずつ居心地の良さを感じ始めた篤。ある日、せーふぁうたきに行くと、キミと遭遇する。「ニライカナイって本当にあるの?」とキミに訊く篤。そこに突然、木の葉にすっぽりとくるまれた小さな生き物が現れ、久高島のほうへ飛んでいく。驚く篤に、キミは「あれはキーヌシー(木霊)」だと言う――南の島の「神様」たちとの交流を描いた、心温まる物語。