X「いいね数」日本一を記録した名作漫画『100日後に死ぬワニ』から4年。この度発売された続編『100日後に死ぬ×(バッテン)ネズミ』では、死んでしまったワニへの想いを抱えながら生きるネズミの再生の物語が描かれる。
喜んだり笑ったり、落ち込んだり……。一緒に時間を過ごしてきたワニと親友のネズミ。そんなあたり前の日常がずっと続くと思っていたけれど、「その日」は突然、訪れてしまう──。
ワニが亡くなった事故の真相とは!? なぜワニを助けられなかったのかと落ち込んで自問自答するネズミは、ワニの死をどう乗り越えていくのか。
世代や性別を超えて、すべての人が直面するであろう「生」と「死」を描く
生きていれば、思いどおりにならないこともある。いや、思いどおりにならないことのほうが多いかもしれない。仕事のこと、恋愛のことなど、日々を前向きに生きるためのメッセージを作者のきくちゆうき氏は本作のなかでこのように描いている。
全部認めて、前へ
うまくいかなかったり
ツラいこともあるけど…
過去を認めて 少しずつ
少しずつ
前へ…
残された者は、悲しみをどう乗り越えていくのか。生きるとは、幸せとは何か──。
世代や性別を超えて、すべての人が直面するであろう「生」と「死」を強く感じることによって、気づかせてくれること。
それは大切な人と過ごす、あたりまえの日常こそが愛おしくて、大事な時間であるということ。
自分にとって大切な人の存在に改めて気づかされる本作。ぜひ読んでみてほしい。