「老後のために2000万円必要」どころか、やりたいことや夢を

叶えるためのお金すら……とアタマの痛いことばかりですよね

 amazonレビューは1300超と、全米で大ヒットしたお金と人生の寓話『ラテ・ファクター 1日1杯のコーヒーで人生を変えるお金の魔法』が日本上陸! 「ラテ・ファクターってなに?」と気になるところですよね。ということで、さっそく中身をご紹介したいのですが、まずは質問です。下の7つのチェック項目で、あなたはいくつ当てはまりますか?

 

□ 無駄遣いしてないはずなのに、なぜか給料日前になると家計が厳しい
□ いつまで経っても貯蓄が増えない(なんなら減っている)
□ カードの請求額を二度見したことがある(あるいはリボ払いにすがっている)
□ フィットネスジムやサブスクなど幽霊会員になってるものがある
□ やってみたいことや行きたかった旅行を「お金がないしな…」と諦めたことがある
□ 「NISA」とか「資産運用」とか聞くと、カラダがかゆくなったりブツブツが出る
□ 将来のことを考えると不安でギューっと胸が締め付けられる

 

 半分以上当てはまったというあなた、「お金の悩み」がけっこう深刻ですね(なお、わたしはフルマークです/泣)。仕事の最中も休みの日も何かに追いかけられているようで、心のすみっこがチリチリしていたりしませんか?

 

 でも大丈夫。まさにあなたと同じ悩みや漠然とした不安を抱えていた、この物語の主人公、ゾーイも、風変わりなカフェの店員(?)ヘンリーと出会い、悩みや不安を解消して自分の夢へと向かう道を見つけ出します。

 

 そのキーワードは本のタイトルにもなっている「ラテ・ファクター」。1日1杯のコーヒー(ラテ)に使っていたお金を工夫する習慣をつけることで、将来、100万ドル(約1億円!)の資産を得たり、「お金がないから」と諦めていた夢に一歩踏み出すことができるといいます。

 

■生活習慣をちょっと変えるだけで億万長者にって、ホント!?

仕事中の1杯のコーヒーって美味しいですよね。

ただし、それが積もり積もれば、あなたの人生を左右することに

 でも、例えばスターバックスのラテ(トール)が1杯約420円。1日1杯として月に1万2600円。「こんなほんのちょっとの金額で、どうやって人生を変えられるっていうの?」と思いましたよね? 

 

 その点もご安心を。詳しくは第4章を読んでいただきたいのですが、わずか7歳で投資を始め、長年にわたり金融のプロ、投資教育の専門家として活躍してきた著者が見出した「複利の奇跡」に従えば、自然に増えていくといいます。また、どうしてもホントか気になる方のために、巻末には根拠となるデータも載っているのでご覧ください。

 

 そう、この本は一人の女性が夢を叶える一歩を踏み出す物語であるのと同時に、金融のプロが教える「誰でも」「いまこの瞬間から」始められる資産形成のノウハウを記したものなのです。といっても、冒頭のチェック項目6つ目のように「資産運用と聞くと拒否反応が……」という方も大丈夫。主人公のゾーイも「数学は得意じゃない」「貯金できた試しがない」とぼやいていますが、そんな彼女でもできるシンプルなメソッドです。

 

■あなたを豊かな人生に導く「3つの秘訣」とは?

主人公・ゾーイが夢に見たミコノス島。 

 この物語の中でヘンリーがゾーイに伝えた、あなたの人生を本当の意味で豊か(リッチ)にする3つの秘訣、「まず自分に払う/自動化する/いまをリッチに生きる」。詳細は本に譲りますが、ポイントは計算が苦手でも、何をやっても三日坊主という人でもできるシンプルなルールであること。

 

 そして、特に大事なのが3つ目の秘訣「いまをリッチに生きる」。巻末の一問一答の中で逆説的ですが、著者はこう言っています。

「ラテ・ファクターはコーヒーの話ではありませんし、お金の話ですらありません。いつも、夢見る人が自分の夢に向かって生きられるよう、やる気と元気を与えるメタファーなのです」

 この本が勧めているのは、「将来の夢のため……」と爪に火を点すような節約術ではありません。夢に向かう元気を得るためにも、「いま」を生きる大事さを訴えているのです。そのために無理のない日常の中のちょっとした工夫、それが「3つの秘訣」の要点です。

 

 最後に再び著者の言葉を借りれば、

「数時間で読めるシンプルな物語形式で、ふだんはお金に関する本を読まない人でも気軽に手に取れるような本」

 というのが、この『ラテ・ファクター 1日1杯のコーヒーで人生を変えるお金の魔法』です。どうか皆さんも、肩の力を抜いて(なんならお気に入りの店のラテでも片手に)、ページをめくってみてください。