小説
刑事ダ・ヴィンチ
警視庁楠町西署の刑事、小暮時生は四人の子を育てながら、家事に仕事に奮闘する日々を送っていた。そんなある日、季節外れの人事異動で本庁から一人の刑事がやって来る。黒のスリーピーススーツに深紅のスケッチブックを携えたその男の名は、南雲士郎。「ダ・ヴィンチ刑事」とあだ名される彼は、東京藝術大学絵画科卒という異色の経歴の持ち主だった。小暮は南雲とバディを組むことになるが、二人には十二年前にコールドケースとなった連続猟奇殺人事件を共に追っていた過去があり……。アート推理で華麗に謎を解く、新感覚警察小説シリーズ開幕! 刊行を記念して第一話を特別掲載。
『刑事ダ・ヴィンチ』試し読み